2009/05
29

漁師になりたい!in名古屋

Posted on 2009年5月29日 by omi

23日に以前このブログでも紹介したイベントに参加してきた。

水産庁が主催する漁師への新規就業を支援するフェアの名古屋開催だ。

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来場者は80名を超え、大手自動車会社の不況に苦しむ名古屋の実情が良く理解できた。50歳を超え、就職先がない中で仕事として漁師を求めてきた人。また都会ではなく、自然の中での暮らしに漠然と憧れをもった昔の私のような若者も多く参加していた。

そんな中で中学2年生のKくんがいた。 「高校には行かないで、漁師になりたい!」 そんな夢を抱く彼に普通であれば、 「とりあえず高校に行きなさい!」とかいうのところだが、 私は、彼を応援したい!と思った。

Kくんと水産庁の岡田さん

Kくんと水産庁の岡田さん

がんばれKくん! でも漁師は命がけ!厳しいし、大変だよ。 でもね、生きている実感はたぶん何にも代え難い幸福感。 あこがれだけでは、勤まらないかもしれないが、 それを分かった上で、それでも漁師になりたかったら、 私は、全力で応援するよ!

先輩の大井さんと。

先輩の大井さんと。

写真は、漁師’sの先輩の大井さん。彼女は海女さんに転職。 福井の三国で今も海に潜って仕事をしている。期間中、いろんな話を聞かせてもらったが、ひとつ、大きな印象を受けたことがあった。 それは、ロシア船籍のナホトカ号から大量の暖房用の重油が流れ出し、海岸に打ち寄せたあの事故の時の話だ。 明らかに、あの事故で沿岸の漁師や海女さんは致命的な打撃を受けた。 必死で原油の回収作業をみんな協力しておこなった。そんな作業時のこと。 ひとりの年配の海女さんの言った言葉だ。 「ロシアは寒い国だろう。みんなはこの燃料をきっと待ちわびていただろうに、こんなことになってしまって、さぞ、寒かろうに。。。。」 また、ひとつ大事なことを漁師から学んだきがした。

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写真は、長澤まさみさん主演の「群青」という映画 と本事業のコラボポスター。

沖縄が舞台の映画だそうだ。感動した「涙そうそう」を思い出す。。。

2009/05
28

30年で価値観は変わる。

Posted on 2009年5月28日 by omi

先日、期限付きで霞ヶ関を放浪している?!河合さんとあの「大地を守る会」代表の藤田さんと会食をした。藤田さんと言えば、日本で最初に有機野菜の生産、流通、消費のネットワークづくりをしながら、経済合理化を善とする文化状況に異を唱え、さまざまな運動を展開してきたカリスマ的な人。あの「100万人のキャンドルナイト」の仕掛け人でもある。30年前に有機野菜を唱えた時、理解者はほとんどいなかった中で、現在の世の中の価値観は・・・・。新たな「価値観を作ってきたその手法」は驚きの連続だった。

「全体はなかなか変わらない。2%から変えていく!」確かに今すぐに全体を変えたい!とか、世の中を変えたい!とか、そんなことは難しい。。。無理だという諦めもあった。だから、今から始まる浦幌での「子どもたちから始める取り組み」がある。こちらは近日このサイトでも紹介するが、子どもたちへの教育からの取り組みで30年後に少しでもこの国全体の価値感がより「思いやり」に満ちたものになっていることを心から期待したい!

転覆事故以降、私が発信してきたことがここに来て色んなところでまた色んな方に発信する機会が増えてきた。自然と対峙した暮らしの中で漁師たちが培ってきたこと、人として一番大事なことをいまこそ、30年後の新たな価値観創造を視野に入れ、子どもたちに伝えることをもっと加速していきたい!

藤田さんとともに

藤田さんとともに

2009/05
18

グリーンツーリヅムをとらえ直す。

Posted on 2009年5月18日 by omi

ファームイン・体験農場・ファームレストラン・農産物の直売所など。 「グリーンツーリズム」と言われる活動は従来の観光と違う価値観を 発信してきた。

その「グリーンツーリズム」が持つ様々な機能に着目しながら、新たな 視点からとられ直すために、「北海道グリーンツーリズムステップアップ 懇話会」が開かれ、新たな提言が提出された。

提言資料①

提言資料①

その中でグリーンツーリズムが持つ「農都共生促進機能」の事例として なんと「うらほろスタイル」が取り上げられた。

大変光栄なことだ。

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kkd/konwakai.htm

農山漁村が自らの地域、資源、魅力、価値を再発見し、 自信を誇りを培った中で、そのことを都市部に発信する。 都市は都市としての役割があり、農山漁村は農山漁村の 役割があり、異なる存在である。そしてお互いの役割を 認めた中で互いの足りないものを補っていく「相互補完」 の精神、思いやりの心の醸成を通じ、信頼関係を構築する こと。それが、「うらほろスタイル」のコンセプトであり、 いま、浦幌という農山漁村でひとつのモデルを作ろうと しているところだ。

ゆくゆくは、全国展開したい!
その想いはこの活動を支持してくれている外部の方にも 多くいる。

ぜひ、これを機に北海道が進める「グリーンツーリズム」の 新たな流れとも連携できたら、ありがたい!

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2009/05
18

十勝おやじの背中を超える会①

Posted on by omi

にっぽんの食料自給率はご存知の通り、40%。

東京、1%。大阪、2%。

でもここ十勝は、1100%を誇る。

そして十勝は、小麦、大豆、でんぷん、砂糖など この国の食生活に欠かせない原料作物の一大産地だ。 まさにこの国の「食料基地」。
その価値と魅力を内外に発信し、都市と農山漁村の 信頼関係を築くため、十勝の若手農業者が立ち上がった!

組織名は「十勝おやじの背中を超える会」

現在メンバーは約30名。

芽室町にて撮影

芽室町にて撮影

私もオブザーバーとして参加しているが、メンバーの想いの 強さには、いつも感動している。

この仲間とは、なにかできるかもしれない!そう思う毎日です。

活動の趣旨は、いまの十勝を発信すること。 若者の活動というと、どうしても上の世代の批判という雰囲気に なりそうだが、今回は違う。

「尊敬する親父の魅力と価値をきちんと認めた中で、その親父を 超えたい!」という熱い想いが根本だ。

会には、5つの決めごとがある。

  1. 食料基地「とかち」に誇りを持つこと。
  2. みんなのための活動をすること。
  3. メンバー個人の利益を追求しないこと。
  4. 他人の批判や否定はしないこと。
  5. 親を敬い、家族を大切にすること。
梶代表(中央)黒田副代表(右)竹中副代表(左)とかちプラザにて

梶代表(中央)黒田副代表(右)竹中副代表(左)

会議風景

会議風景

メンバーは、十勝管内の帯広市、芽室町、音更町、士幌町、 更別村など広域にわたり、今後はとかち全域に広がりそうだ。

第一弾として開発した「とかちファーマーズギフト」

第一弾として開発した「とかちファーマーズギフト」

メッセージが入った作成したパンフレット

メッセージが入った作成したパンフレット

みなさん!暖かく見守ってくださいね!

2009/05
6

漁師になろう!を応援します。

Posted on 2009年5月6日 by omi

連休中は暖かい十勝です。前回は「雪」の話だったのに。。。。 大自然の恵み「天然山菜行者にんにく」の美味しい季節になりました!

今日の晩は、家族みんなで焼き肉パーティーです。 主役は「じんぎすかん」と「行者にんにく」!!

今日は、お知らせをひとつ。
水産庁などが運営する「全国漁業就業者確保育成センター」が呼びかけて結成した「ザ・漁師’s」っていうチームがあります。昨年結成され、全国から集まった10名の漁師が現在のメンバーだそうですが、今年その組織の「応援隊」に任命されました。大変光栄でうれしい限りです!!

そして以下が、このチームの活動宣言です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜「ザ・漁師’s」活動宣言〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私たちは、人口の減少や高齢化が進む漁村や漁業の将来が心配です。

私たちは、明日の漁村と漁業のために新しいアクションを起こします。

私たちは、まず仲間とともに充実した漁村での暮らし、いきがいを感じる漁業の魅力を多くの人に伝えていくことから始めます。漁村のくらしや漁業は本当にすばらしい。新しい仲間が漁村や漁業に加われるように願っています。

私たちは、漁村と漁業からのメッセージを伝える「漁業メッセンジャー」としての「ザ・漁師’s」として活動を行うことをここに宣言します。

ここで出会う人たちと面白い発信ができそう!そんな予感がしています。

5/23に名古屋で行われる「漁業就業支援フェア」に参加することになりました。前日からの「メディアキャラバン」と「ブース」での対応をさせていただきます!興味のある方はぜひお越しください。

なお、8/8には大阪に行きます!職業としての漁業。命がけの決して生易しいものではありませんが、「生きている!」ことを感じられる感覚はそれだけで十分な魅力。いままでと違った価値観があなたの人生を大きく変えることだと思います。

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漁師になりたい!漁師の生活の様子を聞きたい!そんな問い合わせは毎年ありますが、こういうフェアが全国規模で開催され、そして、私も呼んでいただけることが、ただただ、うれしいです!!