36歳~

いま現在。そして、これから。

農山漁村の魅力を発信、NPO日本のうらほろ始動

漁師の夢を叶え、生きていくうえで必要な、思いやりと助け合いの心を教えてくれた浦幌。
ここには海と山と川、美味しい水と空気、豊かな自然、産地ならではの豊富な食材がある。
15年以上に渡る浦幌の生活を振り返って、あらためてこの地域は都市生活者にとってもかけがえのなものだということに気づいた。
この浦幌の魅力を日本全国に発信し、都会の人たちにとって第2の故郷になるような関係を創りたい。
実現に向けてこれまでお世話になった地域の方々ととも「NPO日本のうらほろ」を発足。
新しい都市と農山漁村の信頼関係を築くことを目指す。

地域に自信と誇りを持つ、うらほろスタイル教育プロジェクト

都市へ浦幌の魅力を発信したい。
そう思う一方で大きな疑問があった。
それは地域の人たちがこの町の魅力に気づいていないこと。
そこで未来を担う子どもたちが地域に対する自信と誇りを持つことを目的に「うらほろスタイル教育プロジェクト」を発足。
小中学校の教育現場を活用し「あって当たり前、ありふれたもの」ととらえることが多かった自然環境や資源に触れ、地域の価値を見つめ直す機会を創り出す。
同時に教員、保護者、町職員、町教委、農協、商工会、森林組合、漁協など、地域のあらゆる団体を巻き込んだ活動は、過疎地域活性化対策として日本全国から注目を集める。

子どもたちが地域の生業に触れ、思いやりと助け合いの心を育む

浦幌でも市街地に住む子どもたちを中心に、自然と対峙する一次産業の生活スタイルを知らないことが多い。
そこで町内の農家をはじめとする一次産業の人・暮らし・生業に直に触れる民泊体験を実施。
動物はもとより、毎日成長する生物と自ら向き合うことで、子どもたちに「いのち」の尊さを伝えるとともに、自然界の厳しさを体感することで生まれる、他者への思いやりと助け合いの心を育み、一次産業の価値を伝える。