2010年6月の記事一覧

2010/06
16

北海道が日本を救う!

Posted on 2010年6月16日 by admin

e98193e7b58ce980a3

大好きな「尾崎さん」(美味サライ編集長)と対談形式の講演を
行った。(写真上)

テーマは「北海道が日本を救う!〜東京で広めたいコンセプト」だ。

北海道経済連合会の総会の記念講演だったので、北海道の経済人が
勢揃いだった。感激したのは、某銀行の頭取や某会社社長が僕の
ような未熟なものの話を聞いて、感動した!と後日手紙をくれたこと。
大きな組織の長の人としての器の大きさに感動した。

いま、北海道では、オール体制で「食クラスター」という活動を
推進しようとしている。言わずと知れた北海道は日本の食料基地。
多くの原料作物を生産し、東京はじめ、この国の都市の食を支えて
いる。

著書でもテーマとした「都市と農山漁村の支え合う社会」。
やっぱり、これが大事だと思うのは、今現在も同じ。

であれば、いま必要なのは、都市と農山漁村、つまり北海道的に
言えば、東京と北海道が支え合う社会に向けてのアプローチ。

「支え合う」には、まず互いに「支え合っている!」という意識
を持つことが大切。

「食料基地」北海道がそれを東京人に意識させるには、まだ
何かが足りない。。。。
そこを補うのが、この「食クラスター」だと僕は思う。
そう、この活動で、付加価値産品を作り、東京のニーズに触れるもの
も北海道がカギとなるように、食関連産業がチカラを増すことが
必要なのだ。

そして、この活動、また北海道の食の発信をしていく上で、重要な
キーワードがひとつある。

それは、北海道の「食の価値」を誰が主語で言うかということだ。

もちろん、北海道の食の価値は、農業漁業が一番であるのは、
だれも疑うものは、いない。。。でも、主体である「農業者」
「漁業者」や「農協」、「漁協」に言わせてはいけない。。。

なぜなら、ストレートすぎるからだ。
直接的な役割を担っている人が言うと、チカラが強すぎる。
そして時として「圧力」に感じられる。。。

たとえば、「とかち」の価値を「おやせな」が言うと強すぎる。
だから僕みたいな中間にいる人がいうと、柔らかくなり、うまく伝わる。
同じく、北海道の食の価値は、今回講演させてもらった「道経連」
のような立場の組織がいうと良いのかもしれない。

「北海道の食は、凄いよ!」
「北海道の農業を大事にしないとだめだよ!」

「食」を発信するための役割分担。
そこをうまく行えれば、今まで以上に、組織間の信頼関係は
芽生え、連携が行われるはずだ。そして、農業はじめ、北海道の
食産業が更なる発展を遂げれば、北海道経済も良いなるし、
日本もきっと良くなるのだから。

昨今よく使われる言葉「農商工連携」。
その言葉の真髄は、こんなところにあるのかも知れない。

2010/06
3

「つなぐ」を考える。

Posted on 2010年6月3日 by admin

熱人7号「近江正隆さん」
「生産者と消費者のつなぎびと」 として先日
北海道放送の「今日ドキ!」で紹介されました。

みんなのおかげで出版できた本でもひとつの
キーワードになっている「つなぐ」という役を
今日はちょっと考えてみたい。

つなぐということは、必ず、つなぐべく相手がいる。
私の場合はそれが「生産者と消費者」だったり、
「都市と農山漁村」だったりするわけだ。

つまり、主体となるのは、「つなぎ役」ではなく
この場合、「生産者」と「消費者」だ。

つながったことでなにか変化や実績、成果や手応え
また言い方を変えれば収益があがるのは、「生産者」
であり、「消費者」となる。またそうならないので
あれば、つないだということには、実はなっていない。。。

つまり、純粋に「つなぎ役」に徹すると実績や成果
は相手のものとなり、正直、なにをやっているか?
回りにも伝わりづらい。

これって、なかなか、民間ベースの企業とかだと
やりづらい立ち位置だ。。。
だって、成果があって、収益につながらなければ
企業は存続できないわけだから。。。
だから、純粋につなぐだけではなく、多少の成果を
自分たちにも確保しつつ、いかなければならない。

でもこれって、本来の「つなぎ役」とは言えない気が
する。

で思ったこと。
「つなぎ役」がきちんと機能すれば、自分でなく
回りに成果を与えていく。
これって、めちゃくちゃ、公益性大!
これって、本来、公務。
つまり、公の立場の仕事なのかも。

給料は補償され、収益をあげなくても、
みんなのためになることができるのは、
きっと公務員だけ。。。

ここからは空想の世界。
先ほど書いた言葉
『正直、なにをやっているか?回りにも伝わりづらい。』
ということは、やってもやらなくても、分からない。。。
とも言える。だったら、メンドクサイことは、しない。
だって、分からないのだから。
成果として認められないのだから。。。
だから。。。。

<そこできっと、現代の価値観。>

きちんと公務員も評価するように、数値目標をたてる。
費用対効果を考える。つまり、これって、民間思想。。。

巡り巡って、公務員も評価を築くために、成果があがること、
実績がでることしか、できなくなってしまったように
思える。

でも、いま、この活動をしていて、感じること。
それは、「つなぎ役」の大切さ。

すべてが縦割れの中で、つなぐことの必要性。

ただ、そこに徹すると実績にならないことで
いまのみんなが持っている価値観と相反してしまう
もどかしさ。。。

いずれにしても、純粋な「つなぎ役」を多くの人
ができる社会になることが大切だと思う。

これこそ、「新たな公」なのかもしれない。。