若者に伝えたい!
季節外れの大雪となった「十勝」。。。 早々と夏タイヤに履き替えてしまったので、 雪道運転、大変でした。。。。
さて、今日の書き込みは先月東京で開催された 「オーライ!ニッポン会議」の全国大会のことです。
「オーライ!」は、「往来」。そして、「All right」 が語源だそうで、都市と農山漁村が相互に行き来することが 大切!という国のプロジェクト会議でした。
冒頭には、石破大臣や私の心の師匠!養老孟司氏が挨拶。
私は事例発表とパネルDに出演しました。
今年のテーマは、都会の若者を農山漁村へ! 派遣切りや職を失うことが問題化している都会から田舎へ 新たな人の流れを作りたい!という国の思惑も見え隠れしておりました。
会場には、大学生や若手社会人も多数参加。
農山漁村地域で様々な活動をしている発表者の話を 真剣な顔で聞いていました。
東京目黒生まれの私が東京在住の若者に伝えたいこと。 それは、とても、いただいた時間内ではお話しきれませんでしたが、 都市には都市の良さがあり、農山漁村には農山漁村の良さがある。
そして互いに異なった役割があり、異なった存在である。 そのことを認識し合い、互いを認め合い、互いの足りないものを 補いあう、そんな相互補完の関係を都市と農山漁村の間に構築する ことが、この国の未来に必要だといつもと同じく(苦笑)熱く語ってきました。
最近、食について考えることが今まで以上に増えてきています。 それは、私も皆さんもきっと同じではないでしょうか? このところ、仕事やこのような講演などでよく東京に行きますが、 渋谷や新宿の繁華街を歩いていると、この国の食料自給率が40% などとは、到底考えられません。。。
自給率の計算方法には、少し疑問を持っておりますが、間違いなく 言えるのは、カロリーベースで自国の食料を自給できていないと いうことです。 食の安心安全がよく叫ばれますが、この国は、安心安全以前に 国内の生産品だけでは餓死してしまうのが現実です。。。
食べ物があふれている都会。 お金を出せば、何でも手に入る世の中。 私もインターネットを生活の糧にしてますが、 インターネットを使えば、都会にいてもなんの疑いもなく 日本中の食材が便利に手軽に手に入る世の中は、 このままの方向性で進んでよいのだろうか?
今回の「オーライ!ニッポン会議全国大会」のコンセプトを考えたら、 また、農山漁村の振興を考える多くの人たちの意見は、農山漁村に 都会的なセンスを入れることが大事!ということであり、都会の目線で 農山漁村を元気にする!ということ。
東京生まれで漁師のみんなから多くのことを学んだ私としては、 都会的センスの重要性も分からないでもないけど、 それ以上に、田舎の論理を都会が学ぶこと、田舎の良さ認める 心の教育が重要であり、これからは、都会が農山漁村に助けられる! というのが、本当のような気がしてならない。
都会が上から目線で農山漁村を見るのでなく、 もちろん、命の糧を生産する農山漁村が都会に対し 逆に上から目線になるのでもなく。 互いを心の底から尊重し合い、互いの足りないものを 補っていくことがやっぱり、一番気持ちいい世の中では ないかと思うこのごろでした。