東京生まれの私が漁師になり、そして始めたネットショップ
「旬の逸品やさん」。
数々のTVや雑誌に取り上げらた「漁師の本ししゃも」。
あの三國シェフも、服部先生も絶賛してくれた自信作ですが、
迷いました。
今年で販売を最後にするべきか、どうか?
今年のはじめにお客さんにメルマガで相談しました。
「私は漁師をやめることになります。」
「旬の逸品やさんを続けるべきかどうか?」
いろんな意見をいただきましたが、
このお店、そしてイチオシ商品「漁師の本ししゃも」は
お客さんが大事にしてくれて、育ててもらったもの。
お客さんに皆さんに意見を伺いたかったんです。
東京生まれの私が北海道に移り住み、まもなく20年。
そして、漁師をはじめ、水産加工をはじめ、ネット産直を
はじめ、いまに至ります。
この20年間で、いろんなことを学びました。
皆さんや地域の漁師や農家さん、地域の方から。
この20年間で、いろんなことがありました。
転覆事故や自動車事故、怪我なども経験しました。
そして、「旬の逸品やさん」で発信をしてきました。
東京生まれの私が北海道で感じたことを私の言葉で、私の目線で。
私、来年で40歳になります。
私、勝手に人生は60年だと考えています。
最初の20年は、東京で都会人でした。
最初の20年は、消費者でした。
次の20年は、十勝で田舎人でした。
次の20年は、生産者でした。
最後の20年は、その間をつなぎたい!
最後の20年は、消費者と生産者の架け橋になりたい!
そう思っています。
写真は8/19の霞ヶ関。
十勝若手農業者「十勝おやじの背中を超える会」
と立ち上げた「にっぽん食糧供給プロジェクト」
のオープニングの様子です。
霞ヶ関でやるには、意味がありました。
当日は、農水省から15名。経産省から8名、
多くのメディアや食に興味のある方に参加いただきました。
ずっと考えてきたこと。
それは、「消費者」と「生産者」が交流する大切さ。
そして、それぞれがそれぞれを、またそれぞれのフィールドである
「都市」と「農山漁村」がお互いの役割を認めあい、
どちらが良いとか、悪いとか、どちらが上だとか、下だとか
言い合うのではなく、互いの価値をお互いに認識しあった中で
互いの足りないものを補い合っていく関係を築くことが
これからこの国にもっとも大切なこと。
そこへのビジョンを示すことが私の役割。
そう考えれば、なんで、都会っこの私が対局にある漁師になり
転覆事故でも生かされ、いまここにいるのか、納得がいく。
そんなことを考えながら、新たな一歩を踏み出します。
今まで、支えてくれた方に感謝し、いままでいただいた
「美味しかったよ!」から得た感動を今度は次代を担う
若手生産者に実感してもらうところから、始めます。
食は命の源、命の糧です。それを生産している職業は
尊い職業。もっともっと、国民みんなで大切にして
いくべき仕事です。だから、次代を担う若手生産者は
この国の宝物だと思うんです。
まずは、十勝の若手農業者集団「おやせな」
そして釧路管内漁業青年部「ちりっぷのメンバー」に
想いを伝えるところからです。
だから、私は今年で生産者は完全引退!
だから、今年で最後の「漁師の本ししゃも」。
10年分の感謝と最後に最大級の「美味しかったよ!」を
いただくために、今年は特別な「ししゃも販売」です!!
9/18(金)から販売開始です。
http://www.rakuten.co.jp/shishamo/476605/
こちらも最大級の「感謝の気持ち」を込めて
今月いっぱい、送料無料です!
10年間支えてくれた皆さんに、心から感謝!
「ありがとう」